現物アートのNFT化はよくあるユースケースですが、単純にデータを作ればいいだけではありません。原本証明、非改ざん証明、保管証明、所有権の設定等、考慮すべき点は多岐に渡ります。
EZENこと慧善玄潭画伯の緻密な仏画「曼荼羅(まんだら)」の現物NFTプロジェクトを紹介します。
慧善玄潭画伯の曼荼羅
<両界曼荼羅 1幅> 胎蔵界
無限の得を表現。(四百十四尊仏)
絹本の上、天然岩絵具
サイズ:130✕160cm
<両界曼荼羅 1幅> 金剛界
宇宙の根本の表現。(千四百六十一尊仏)
絹本の上、天然岩絵具
サイズ:130✕160cm
DART's 現物アートNFT化プロジェクト「曼荼羅」
和歌山県のとある山間部。古民家を改造した瀟洒なアトリエが現れる。辺りには虫が飛び、愛犬が走り回る。
ここで創作活動に勤しむのはEZENこと慧善玄潭画伯である。人生無常を感じて仏門に入られた経験から壮大な仏画に挑んできた。彼を「曼荼羅のEZEN」と呼ぶ者もいる。これまでも幾多の仏画をこの世に残してきたが、今年、彼の人生が一変する出来事があった。
それこそがNFTというテクノロジーとの遭遇である。日本に支部を置く国連認定団体のご縁で、画伯はDART’sと出会い、すぐさまNFTが開いてゆくこれからの芸術世界に思いを馳せた。
慧善玄潭画伯「わたしの曼荼羅をNFTにしてくれませんか」
画伯の思いはDART’sを動かし、現物NFTの作成へと繋がった。梅雨間近の6月、日本に数台という希少な撮影機材を携えたプロフェッショナル集団がアトリエに集結した。
慧善玄潭画伯プロフィール
- 1958年:韓国江陵船橋荘生まれ 現 :日本国籍
- 19980~83年:大学中、兵役義務に入り、3年完了後、人生に無常を感じて禅宗に出家得度。佛教学を専攻。
- 1988年:来日
- 1993年:浄土宗西山派にて得度。浄土教学及び仏教美術を研究。
- 1993年~99年:6年をかけて(両界曼茶羅)製作完成。
- 2003年:観経曼陀羅を製作完成。
- 2004年:世界で初めて石版による(觀経曼陀羅)を製作完成。
- 2005年~07年:釈迦の生涯(一代記)壁画16面を製作。
- 2008年~2020年:高野山門主(第十三代・第十四代・十五代) 専修学院学院長。
撮影風景
曼荼羅掛け軸(現物アート)を、2億画素の超高解像度カメラで撮影してNFT化している現場
画伯の緻密な仏画のタッチやテイストをいかに収蔵するか、撮影は試行錯誤の繰り返しとなったが、見事なNFTデータを得ることに成功した。
10点ほどの仏画をデータ化したが、何と言っても圧巻は、二幅が対となった大曼荼羅である。おそらく世界でもこれだけの解像度で撮影されたことがないであろう精細な画像データとなり、今後DART’sのテクノロジーで世に登場することとなる。
作品目録
【柳有観音菩薩図】
絹本着色 天然岩絵具
サイズ:115✕118cm
【地蔵菩薩図】
絹本着色 天然岩絵具
サイズ:115✕118cm
【阿弥陀三尊来迎図】
絹本着色 天然岩絵具
サイズ:115✕118cm